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ひとくくりにランドセルなんぞを括るとそれはそれで可哀想であろうからまるっとというよりはやや細か目に観ていこうかい。
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幼いころの小生は、ランドセルにときめいていたであろうか?
小学校に入る直前、そのころの記憶はほぼ皆無に等しいものの、朧げにもランドセルを強請ったことは憶えている。追憶の日々のこと。
畢竟、ランドセルを強請ったとはいえ、恐らくであるがランドセルよりは団子、つまるところ菓子などに目が向く幼さいっぱいの時代。そこには無邪気というか、邪推なよこしまな心はなくって、天真爛漫といった年齢のなせる業があったに違いない。

とは申しても、小生も団子ばかりが好みではなくって、高学年に至るとそう、タカシマさんといった初恋の甘酸っぱい想い出に代表されるそういった時代ももちのろんあったことは言うまでもない。
タカシマさんとランドセルを交換して帰り道を歩いた日々もあったと微かに記憶している。タカシマさんのランドセルは真っ赤な感じ。小生は勿論、真っ黒。ごく普通のありふれた光景。そう、通学路をふたりして並んで歩く姿は、大人にとっては微笑ましい光景であったであろう。
小生のこころは一辺倒に、そのランドセルを背負ったタカシマさんに釘付けの状態。いうまでもなく、いわゆるゾッコンである。初恋というのは、とってもよいもの。

ただしかし、ランドセルより団子というのもあながち間違っておらず、初恋は初恋として、やはり落ち着きのない餓鬼でもあり、喰い意地も張っていたことだろう。貧しい時代でもあり、食うには困りはしなかったがしかし、いつも腹をすかしていたようにも思う。
そんなこんな、ふっと甦る追憶の日々。いつもその風景のなかには、ランドセルのタカシマさんがいるのだ。
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